ナビの北海道旅行記2006初春 | パート2 |
5月7日 |
朝は6時に起床。さすが道東だけあって日の出が早い。タイマーを使わずとも自然に目が覚めた。 「そうとう疲れたんだろうね?ぐっすり睡眠も取れちゃた。」ちょっとカメラを持って散歩してみよう。何度もモシリバを使っているのに、付近を歩いた事は一度もなかった。天気もいいし、風も心地よい。 |
道路を横切って海辺に出る。夏ならば海水浴とまではいかないまでも、 「足を入れたら気持ちいいだろうな!」今日は絶対やんないけど、、、。 でも何だか浅瀬じゃなさそうだから海って言ってもすぐ深くなっていそう、、、。 |
モシリバの隣には崎無異川が流れている。この先、武佐岳からだろうか?雪解け水で水量が多い。足をちょっと入れてみると冷たい。あ〜こんな自然が目の前にあるなんていいもんだなあ〜って思う。 でも、ただ思うだけであって、 「俺がここで住むことは出来るんだろうか?」って考えると、オーナーの中村さんって偉大だなあ〜って感じさせられる。8時前に朝食。昨日俺が土産で買ってきたホッケが食卓に上がった。そう、昨日道の駅白糠で美味そうだったので買ってきたやつ。やっぱり美味い。 |
一旦道の駅羅臼で休憩。何か知床横断道路の情報でもあれば聞いておこうって思ったわけ!でも何もなし。でも、「北の国から2002遺言」の純の番屋って写真を見て、、、 「そっか〜最近レプリカで純の番屋っての出来たっての聞いていたな。何処だろう?」ってんで案内所の女性に場所を聞くと丁寧に教えてくれた。 「いや〜これは判りにくいよ〜!」本物の純の番屋は羅臼から1時間ほど車で走った相泊から砂浜を20分ほど歩いた場所にある。しかし、アクセスが不便な上に、コンブ漁の最中でも迷惑かえりみないマナーの悪い観光客がいるそうで、レプリカを羅臼に建設したそうだ。 |
内部はどうしようか地元でも考えがまとまらなかったらしい。写真を飾るかどうするか?結局地元の魚屋さんが内部を食堂にして経営しているそうだ。 俺も外から写真を撮影して内部に入る。新鮮な魚介類が並んで、それぞれ好きなものを刺身や焼き物にしてくれる。面白いことに魚介類の全てに「純の○○」「五郎の○○」って強引に北の国からのイメージを出しているみたい。 |
折角だから、俺も「純のホタテ」と「純のツブ貝の刺身」それから「純のカニ汁」をオーダー。なんだか「純」づくしなメニューだなあ。お待ちどう様ってんで出てきた貝やカニ汁を見て、、、、どうしてもご飯が欲しくなった。 「んも〜2時間前に朝ごはん食べたばっかりなのになあ〜!!でも!!!!うんめ〜〜〜^^こ、こりゃタマラン!」めっちゃ美味しかった。俺って牛かよ!胃袋1個しかないのに、、、。 あ〜苦しい。さすがに午前に2食はキツイ。もう昼は食えない!ってんで出発。ほとんど雪のないまま熊の湯のそばを通過する。数台の車が駐車していた。風が心地よいので熊の湯も入浴するには最高かもしれない!何たって、俺、正月の雪深い中の氷点下の寒空に入浴した経験があるもん。その時は間違いなくマイナス10度はあったはずだ。 |
覆道を何度か通過していって3合目に入ると少しずつ残雪が現れてきて5合目になるとほとんど雪だらけになっていく。でも、走っていて気になった事がある。それは雪こそ多くなっていっても路面は 「全線が完全なドライであること。」それに対向車の中でロードスポーツバイクがいたりして、不思議に感じてしまう。バイクじゃアイスバーンだったら絶対走れないはずだよね。 それに富山県の立山アルペンルートほどでないにしろ、雪の回廊を期待していたんだけど、それがいくら走っても見当たらない。何でだろうって思う。陽射しが強くなっていく上に雪化粧を見ているので、ちょっと目が疲れる。滅多に雪の中の知床横断道路なんて走れないから、低速で走って景色を堪能する。 |
羅臼側は多少の急カーブこそ多いけれども不安は全くない。 知床峠で休憩。今日は快晴そのものなので羅臼岳がよ〜く見える。 「めっちゃくっちゃ奇麗だ。」駐車場で国交省カラーの車が止まっていたので、 「今日開通したばかりなのに雪の回廊ってないんですね!」って聞いてみた。そしたら、規制解除になる1ヶ月程前の工事期間中はかなりの雪壁なんだそうだ。 |
でも、ここは、あくまで一般国道なので、路面がドライになるまでの期間は通行止めのままとのこと。つまり、他の峠や丘陵地と同じ条件に満たない限り通行はさせないとのこと。だから1ヶ月も通行止めが続くらしい。 また、路面異常が発見したらいつでも通行止めができるように数台の車がたえず往復しているんだそうな。雪が溶けるまでの期間、融雪により雪崩れの危険があるので15時で通行止めにするのも納得できる。 何枚かの写真を撮った後峠を下る。 |
今日は時間がたっぷりあるので、一度は知床クルージングに乗船してみたい。確か就航は12時30分だと記憶していたので、その前までに駐車場に車を止めればいい。 バックミラーで後ろの羅臼岳を見ながら、残雪の景色を再度撮影していく。ほぼ予定通りの時間にウトロに到着できた。事前にネットで検索をしていれば割引券でもゲットできたんだろうけど、今回は今朝考えたばかりなので3000円を払うことになるけど仕方がないか!駐車場に車を止めてみるけど、 「駐車場そのものがガ〜ラガラ!」やっぱり時期があるのかな? |
チケットを購入して出航まで少し待つ。他には4人位しかいなかった。 「やっぱりね!」でも、案内されて別の待合場所に連れて行かれると10名位になり、これが今回乗船する人たちみたい。クルーザーっていうだけあって小型のボートなんだけど階上に座ってクルージングを楽しんでみよう。 |
いざ出航となると、海上の風が心地良いというよりすんごく寒い。ジャンバーを着込んでいてよかった〜!何度か知床横断道路から見た光景と違ってかなりのパノラマが広がる。小型船なので絶壁の近くまで寄ってくれるんだけど、すぐ出発してしまう。下手をすると写真を撮っている時間がない時もしばしば。 一応滝の名前や岩の名前を説明してくれているんだけど、ふ〜ん!ってんで終わってしまう。ちょっと期待が大きすぎちゃったかな? |
俺の乗船したクルーズは硫黄山引き返しのため、カムイワッカの滝が最先端になる。この先は知床岬コースに乗船しなければならないんだけど、8000円はちょっとねえ〜!出航時間がほとんど同じだからか?道東観光の流氷氷砕船おーろら号と並走する。 |
あちらは大型船なので、波をモロに受けると転覆しそうになる。多分傾斜は10度もないんだろうけど、体を椅子に押さえつけていないと振り落とされそうになるので、 「すんごく怖いっす。」ところでオーロラ号は冬は網走港沖で流氷観光船になるんだけど、流氷がない夏季は、ここウトロに来て知床観光をするんだ。大型船でなくても乗船者は少ないみたい。 カムイワッカの滝の水は強酸性だから、流れ出て海に交わる時にもエメラルドグリーンとマリンブルーの2色のコントラストは何とも言えない美しさだった。コースの最先端だから、ここだけはユックリ撮影タイムを貰うことができた。 |
「この先の先端判りますか?あそこが知床岬なんですよ!」と船長が説明してくれた。でも行きたくたって行けないんだもん。そんな事言ったら、また乗りたくなっちゃうじゃん!。帰りはやや沖合い寄りを通る。結局ヒグマもシャチも見ることは出来なかった。 途中でイルカの群れに遭遇。舵を切ってイルカに近寄る。しかし、あちらは海中を泳いで次に顔を出すのは何処かわからない。船長のカンがたよりだけど、予想を裏切ってどんどん遠くに行ってしまうので断念。しかし、急に舵を切ったり速度を上げたりするもんだから 「気持ち悪りぃ〜俺、船酔いしているっす!」ちょっと苦しくなってきた。 |
いい大人が船上でゲロッペ出すのは見っとも無い。やっと到着して、しばらく大人しくしていよう。足が地面についたから、先ほどほどの気持ち悪さはないけど、 「腹にパンチ受けたらいつでもゲロ吐くことができるよ!俺って!」歩いているうちに多少は落ち着いたみたいなので出発。一旦もどって知床五湖に行こう。雪をかぶった羅臼岳をさっき見たばかりだから、五湖から見ると奇麗だろうな!って思ったわけ。車を止めて、、、、 「ウップ!!まだ気持ち悪い。」もう胃袋には何も入っていないだろう、、、。ちょっと休むか!シートを倒し目を閉じる、、、、、、、、、、、、、、あれ?俺寝ちゃった?!!!それも40分も!あちゃ〜 |
そそくさと車から降りて散策をする。あれ?さっきの気持ち悪さがどっか行っちゃった! 「やれやれ、多少なりとて睡眠が効いたのかな?」 今日は遊歩道の除雪が終了している一湖と二湖までしか行く事ができない。遊歩道を歩くと一昨年来た一湖の看板に到着。観光客の数が少ないだけあって静かだ。それに風も心地よい。 |
二湖へのアプローチの途中で、羅臼岳をバックに望んだ一湖の美しさは格別。 「あ〜俺って本当に知床にいるんだなあ〜」って思うひと時だった。さっきまで心地よかった風なんだけど、今度は湖面が揺れて奇麗な逆さの羅臼岳が撮れない。しばらく待ってみたものの無理みたいなので諦めた。 この後ニ湖に向かっていくと、戻ってくる人がチラホラ。何で?って思いながら散策をすると、二湖の先からは残雪がすごくって歩きにくい。なるほどね!でも根性で歩いていこう。多少滑るものの、昨日の阿寒湖畔ほどではないので怖くはない。で、散策終了。俺っていつ五湖全部廻れるのかな?これから夏にはヒグマの影響で制限されることが多いはずだし。 |
トイレに寄ってからレストハウスに入る。何か買おうかなって思ってはいたんだけど、今さらお土産もないしなあ〜。ソフトクリームでもって思ったんだけど、さっきまで気持ち悪かった胃袋を考えてポカリスウェットだけ購入。レストハウスを出る。 時間にして15時を少し廻った頃なんだけど、出来ることならば行きたかった芝桜の公園や美幌峠は時間の関係で絶対無理だ。そこで 初日に行ったメルヘンの丘に行こう。あの時は雨が降って霞んでいたんだけど、今日みたいな天気ならば 「落日の丘の撮影を是非撮影したいなぁ。」時間を逆算すれば18時過ぎだから、何処をチョイスしても夜になってしまうと思ったからだ。 |
道道を戻って知床横断道路の国道に戻る。15時を過ぎてしまったからゲートを半分閉めているところだった。 つまり今横断道路にいる車は戻るために走れるけど、これから横断道路には入る事はできない。多分熊の湯のある羅臼側でも同じ事が行われているんだろうな。 |
ストレートで女満別に戻ってしまうと早すぎる。ウトロから斜里に向かって走っていくんだけど、何処か寄る所はないかな?って考えていたとき思い出した。そう、来運の水を久しぶりに飲みに行こう。 以前来たときはバイクで行ったので場所が判らなかった。公園自体は大きくはないけど、誰もいないので独り占め。その分広く感じる。 |
斜里岳の伏流水として知る人には有名な(当たり前か!)来運の水は冷たくて美味しい。1年中温度が変わることがなく、冬でも凍ることがないとのこと。今は5月だからかもしれないけど、暑い8月頃には最高の美味さかもしれないなあ。 カメラで撮影していると、地元の人らしき方が来てポリ容器に水を詰めていた。それも3本も。話かけると、やっぱりご飯を炊くのに使うらしい。それも近所の分も採取しにきているんだとか。 「なるほどねえ!うらやましい限り。」16時を廻ってしまったので、俺もそろそろ出発しなくては! |
斜里の市街からは、けっこう内陸に入ってしまったので、東藻琴経由で女満別に向かう。一旦女満別空港を通過して、予定していたメルヘンの丘に到着。やや早めだったけど、日没までそんなに時間はかからないだろう。それを待っているかのように多数の車とカメラマンがけっこう待機している。やっぱり日没を待っているみたい。 あと2ヶ月も過ぎれば花が咲いて奇麗な丘になるんだろうけど、今は緑だけ、、、。仕方がないけど、それでも日没ギリギリでの光景はやっぱり奇麗だなあって感じた。やっぱり、他をキャンセルしてでも来ただけの価値はあったかもしれない。 |
初日に行ったパン屋さんもついでに寄ってみる。やっぱりラスクが食べたい。ここのラスクは俺自身大好きなんだもん。で、閉店間際だったんだけど、1個だけ残っていた。ラッキー! あとはスタンドでガソリンを満タンにして空港に戻ればいい。セブンイレブンに立ち寄る。でも弁当コーナーで面白いものを発見。それは北海道限定の「釧路発ザンタレ」たれかけザンギ弁当。 美味しいかどうかは別にして、 「俺こういうアイテム大好きっすから。」さっそく購入。今食べる訳じゃないのでそのまま持ち帰りにしちゃった。 |
GW最終日だから、さぞかし空港は混雑しているかな?って予想していたんだけど、思ったより混雑はしていなかった。ならばラーメンでも食べていこう。今回の食事って、どうだろう?初日のトリトンや今日の純の番屋での刺身での食事こそ摂ったけども、あまりグルメではなかったかな? 俺がいつも女満別空港で食べるラーメンは決まって塩味。丁度よい塩加減が好きだ。小ライスと併せて完食。あ〜美味かった。今年の1月に利用した空港はまだ工事が完了していなかったけど、今日見る限りでは完成したようだった。保安検査をクリアして待合室には喫煙コーナーが復活。あ〜よかった。 |
あとは、少しでも早く家路に着きたいところだけど、折り返しとなる飛行機の到着が遅延になったため出発が25分も遅れるんだって。あちゃ〜!まあ、これだから最終便って電車を利用できないんだよね。リスクが大きすぎて。万が一、羽田からの最終でも自宅に帰れなければシャレにならないもん。車でよかった!! そのままの遅延の状態で出発したもんだから羽田にも30分遅れで到着。関東は霧雨だった。そのまま首都高を走って何とか12時前には自宅に到着。あ〜疲れた!早速寝なくちゃ!って考えつつザンタレを思い出してしまった。レンジでチンして胃袋に収める。んん〜眠いからというのではなく、鶏肉が硬いなあ〜ちょっと食べるの辛いかも? そうこうしつつ1時を廻ってしまい早速自分の布団に横になった。お疲れ様! |
編集後記 |
いや〜参りました。また速度超過で切符切られてしまいました。自分が悪いので仕方がないといえばそうなんですが、地元で捕まるより北海道で捕まるってのも変なはなし。以後気をつけましょう。 GWに行ったのは今回が初めてでした。初日の午前だけは雨に降られましたが、それ以後は最高のコンデションでした。気候も天気も心地よくエアコンを必要としない陽気でした。それに開通初日の知床横断道路はいいもんですね!妙な優越感に浸れます。これから夏にかけて残雪はなくなります。また夏の北海道を走りたくなってしまっている今日このごろです。(今帰ってきたばっかりなのに) 長い旅行記ご覧頂き有難うございました。 |
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